自動車保険の保険料は一般的には年齢が若いほど高くなります。
自動車保険の保険料を決める主な要素は等級ですが、同じ等級でも40代になると、20代と比べると保険料はかなり安くなります。
この記事では、自動車保険への新規加入をお考えの40代のドライバーに向けて、ご自身にあった自動車保険を選ぶために役立つ情報をお伝えします。
また、新規加入時の保険料が一番安い保険会社についても試算してみました。
もくじ
自動車保険の保険料を決めるのは等級と年齢
自動車保険の保険料決定に大きく影響するのは等級と保険契約者の年齢です。
等級は「事故歴」で決まる
一つ目の要素である等級は、1等級から20等級まで(一部の共済は22等級まで)設定されていて、初めて自動車保険に加入するときは、6等級または7等級になります。
等級は1年ごとに見直され、年間で保険を使う事故が1回もなかった場合には1等級上がりますが、不運にも事故を起こしてしまって保険を使った場合は、1等級または3等級下がります。
自動車保険の等級については、こちらの記事にまとめましたのでぜひご覧ください。
→保険料を左右する?自動車保険の等級制度とは
40代なら保険料はずいぶん安くなる
自動車保険の保険料を決めるもうひとつの大きな要素が年齢です。
年齢条件を定める「年齢区分」は、40代になるとどの保険会社でも一番上の年齢区分(「30歳以上」または「35歳以上」)が適用されます。
20代と比べると基本的な保険料が6割ほど安くなるため、安い保険料でも充実した内容の補償をつけることができます。
40代のドライバーが自動車保険を節約するには?
40代の方で新規に自動車保険への加入を検討している方には、さまざまな事情があると思いますが、大きく分けると以下のパターンに分けられるのではないでしょうか。
- 40代になってから免許を取得した
- 免許を取って以来一度も保険に入ったことがなかった
- 以前保険に入っていたが何らかの理由でやめた
いずれの場合でも、新規で加入する場合の条件は変わらないので、保険料は変わりません。
ただし、3の場合は、以前加入していた自動車保険の会社から中断証明書というものをもらっていれば、新規加入にならない場合がありますが、それはまた別途説明します。
40代で自動車保険に新規、または再度加入する場合は、先述のとおり20代と比べると保険料は相当安くなります。
今までは保険料が高くて入るのをためらっていた方も、今見積もりを取ってみると思っていた以上に安くなっているかもしれません。
また、40代になれば、家族を持つ人の割合は30代よりもさらに増え、お子さんが免許を取ることも考えられます。
したがって、自動車保険の保険料を節約するには、家族構成に合わせた必要な補償を網羅したうえで、複数の保険会社から見積もりを取って比較することが重要です。
自動車保険の一括見積もりサービスを利用すると、最短3分程度の入力作業で複数の保険会社に無料で見積もりを依頼できます。
保険に加入する目的は「事故相手」「自分・同乗者」「車・物品」に対して必要な補償ができるようにすることですが、それぞれについて基本的な考え方をまとめます。
相手に対する補償
初めての車であれば、運転が不慣れな方がほとんどのはずです。どうしても事故率は高い世代ですので、相手に対する補償は手厚くしておくのが無難です。
対人賠償は今の自動車保険の場合、基本的には「無制限」で自動セットされます。
対物賠償は保険会社によって、最大金額が一定額(2億円程度)と無制限にわかれますが、最大値にしてもあまり保険料は変わらないので、対物も最大限度額に設定することをおすすめします。
自分・同乗者に対する補償
自分や同乗者に対する補償は、必要最低限なものを抑えることが肝心です。
自分や同乗者に対する保険には人身傷害や搭乗者傷害がありますが、保険料を抑えたい場合は、医療費等の実費が補償される人身傷害のみをつければ最低限の補償は得られます。
車・物品に対する補償
自分の車に対する代表的な補償は車両保険ですが、車両保険のつけ方で保険料は大きく左右されます。
初めて買った車が新車や年式の浅い中古車であれば、万が一のことを考えると入らないという選択肢は選びにくいのではないでしょうか。
逆に、車齢が高い、古い中古車を買った場合は、もし何かあっても車両保険を使って直すのは勿体ないように思います。
初めての自動車保険の保険料はどうしても高額になりますので、ご自身の愛車の価格や年式に合わせて、車両保険をつけるかどうかを判断されるのが良いと思います。
その他の補償
保険料を節約するには、身の回り品に対する補償など上記以外の補償や特約はできるだけつけないようにする必要があります。
しかし、私は、弁護士特約だけはつけることをおすすめします。事故に巻き込まれて何らかの責任を争うことになってしまった場合、素人が自分で適切に対応できるわけはないからです。
また自転車にも乗る人は、お住まいの自治体で自転車保険義務化が実施されていれば、専用の自転車保険に入るより、自動車保険の特約でカバーすることを考えたほうが保険料は節約できます。
自動車保険でカバーできる自転車保険に関してはこちらをご覧ください。
→自転車保険加入義務化とは?罰則はある?自動車保険で対応できる?
40代の自動車保険で一番安い保険会社は?実際に見積もってみました
というわけで、自社のサイトで、個人情報を入力しなくても保険料の見積もりができる保険会社のサイトを使って実際に見積もりをしてみました。
見積条件
見積もりは以下の条件で実施しました。
ある程度計算を簡易化するために、年齢を問わず、初めて自動車保険に入ること、免許を取って3年以内(グリーン免許)であることを前提として見積もりを取りました。
また、比較を簡単にするため、対象を「本人限定」または「本人・配偶者限定」に絞って試算しています。
車両は、2020年にもっとも売れている普通車であるトヨタ ライズを新車で購入したという設定です。
車名(型式):ライズ 型式 A210A
初度登録年月 令和02年07月
用途・車種 自家用小型乗用車
仕様・形状 1000 4WD タ-ボ Gハツチバツク
主な使用地:東京都
主な使用目的:日常・レジャー
年間走行距離:8,000km
■主な運転者(記名被保険者)の情報
免許の色 : グリーン
契約者・所有者との関係:本人
■契約情報
等級 :6等級
車両保険 : あり(一般) 車両保険価格 230万円、免責金額 5-10万円
対人・対物賠償:無制限
人身傷害 : 3,000万円・一般タイプ
搭乗者傷害 : なし
■特約情報
運転者限定特約:本人限定
対物差額修理費用補償特約
弁護士費用特約
自転車賠償特約(個人賠償の場合もあり)
自動ブレーキ割引
新車割引
証券非発行割引
ロードサービス
見積もり結果
見積もり結果は以下の通りになりました。
年齢区分をクリックすると保険料の順に並び替えが可能です。
保険会社 | 42歳 | 48歳 | |
---|---|---|---|
ネット型 | SBI損保 | 85,490 | 85,490 |
ネット型 | イーデザイン損保 | 114,180 | 114,180 |
ネット型 | 三井ダイレクト損保 | 81,310 | 81,180 |
ネット型 | セコム損保 | 101,930 | 101,930 |
ネット型 | セゾン自動車火災保険 (おとなの自動車保険) | 84,760 | 88,200 |
ネット型 | ソニー損保 | 99,950 | 99,950 |
ネット型 | アクサダイレクト | 106,540 | 110,990 |
代理店型 | 楽天損保 | 117,810 | 117,810 |
代理店型 | 東京海上日動 | 108,040 | 108,040 |
代理店型 | 損保ジャパン | 107,710 | 107,710 |
代理店型 | 三井住友海上 | 120,700 | 120,700 |
代理店型 | 共栄火災 | 158,820 | 158,820 |
代理店型 | あいおいニッセイ同和損保 | 117,630 | 117,630 |
試算結果では、三井ダイレクト損保が最安値となりました。
三井ダイレクトに続いて、おとなの自動車保険、SBI損保が上位に並びました。
この並びは30代と同様で、損保ジャパンや東京海上日動がイーデザイン損保よりも安いという結果も30代と同じでした。
こうしたことは実際に比較して見積もってみないとわからないことです。
今回は私が各保険会社のサイトを使って試算しましたが、なかなか手間と時間が必要です。
そこで便利なのが、複数の保険会社に一度に見積を依頼できる「一括見積もりサイト」です。
自動車保険一括見積もりサイトでは、お持ちの車やご自身の情報を一つのフォームに入力するだけで、複数の保険会社にまとめて見積を依頼できます。
必要な情報の入力は5分程度で完了するので、時間も手間もかかりません。
比較の結果、安くなった保険料の平均額は約3万円というデータも出ています。
しかも、サービスは無料で利用できます。
車検証と免許証の情報があるとスムーズに入力できますので、まずはお手元にご用意のうえ、下のボタンをクリックしてお試しください。当サイトおすすめの一括見積もりサイトに移動します。
まとめ
- 40代のドライバーの保険料は20代と比べればかなり安くなりますが、30代との差はわずかです。
- 40代の自動車保険の考え方は、家族構成に合わせて必要な補償を過不足なくつけることを重視すべきです。
- 今回の試算では、40代で新規加入時の保険料が一番安い保険会社は三井ダイレクト損保となりました。