東京海上日動の自動車保険について知りたい!
損保業界では最大手の会社。就活生の就職先としても人気がある誰もが知っている会社だけど、自動車保険はどんな内容だろう。
という、東京海上日動についての疑問にお答えします。
・事故時に自分で対応できる自信がない人
・自動車事故以外の日常生活において医療や介護のサービスを受けたい人
もくじ
東京海上日動はどんな保険会社?
おそらく知らない人はいないと思われる、損保業界最大手である東京海上日動は2004年に東京海上火災と日動火災海上が合併して発足しました。
ミレアホールディングス傘下の企業同士の合併でしたが、合併会社の名前はもともとの会社の知名度を活かしたものとなっています。2008年には持株会社の名称も「東京海上ホールディングス」に改称されています。
元東京海上は三菱財閥系、元日動火災は旧安田財閥系ですが、現在の東京海上日動は三菱グループの一員です。
ちなみに日本で一番最初に自動車保険の営業を開始したのが、東京海上日動の前身である東京海上保険会社です。
東京海上日動の自動車保険の特長は3つ
東京海上日動の自動車保険の特長は以下の3つです。
ドライブレコーダーを活用したドライブエージェント パーソナル
東京海上日動が売り出し中のサービスが、ドライブレコーダーを活用した「ドライブエージェント パーソナル」です。
これは、東洋海上日動オリジナルのドライブレコーダーをレンタルすることで、以下のようなサービスを受けられるものです。
・事故発生時には自動的に事故受付センターに連絡、担当者と会話も可能
・事故映像を自動的に記録し、送信
・事故防止支援として運転状況をもとにリアルタイムに注意喚起
・契約更新時に運転記録をもとにした「安全運転診断レポート」を発行
代理店型の保険会社では、メガ損保各社が揃って導入していますが、年払いの場合の月額650円という料金は各社の中では最安です。
年間273万件の事故に対応する事故対応力
全国1万名を超えるスタッフ、全都道府県に存在する損害サービス拠点242ヶ所、損害調査の専門家であるアジャスターが全国1500人、弁護士約550名、税理士・会計士約70名など多数の専門家がチームとなって、年間273万件もの事故を処理しています。
多ければ何でもよいわけではないと思いますが、処理能力が高いことを示している数字ではあると思います。
日常生活の不安をサポートする「メディカルアシスト」「介護アシスト」
「メディカルアシスト」「介護アシスト」は、すべての保険に無料でセットされるサービスですが、自動車事故とは関係なく、健康や介護に関する日常生活の悩みや困りごとを相談することができます。
「メディカルアシスト」は、常駐の救急科専門医や看護師による緊急の医療相談、旅行先での最寄りの医療機関の案内、がんの相談などを、24時間365日電話で受けられます。
「介護アシスト」は、ケアマネジャーや社会福祉士、看護師などに電話で介護に関する相談をすることができます。また、家事代行や食事宅配から有料老人ホームや高齢者住宅まで、介護に関連する各種サービスを優待価格で紹介してくれます。
東京海上日動の自動車保険のメリット・デメリットとは?
東京海上日動の自動車保険のメリットとデメリットを私なりの視点で整理しました。
東京海上日動の自動車保険のメリット
東京海上日動の自動車保険を選ぶメリットは、代理店型としては比較的安い保険料で大手損保の安心感が得られる点です。私も東京海上日動で自動車保険に入っていたことがありますが、代理店型どうしで比較すると同じような補償で保険料が安かったのが決め手になりました。
また、特徴の一つとして挙げた「メディカルアシスト」「介護アシスト」といった健康に関するサポートを無料で受けられるのもメリットといえるではないでしょうか。
東京海上日動の自動車保険のデメリット
デメリットとしては、代理店型の自動車保険に共通で言えることですが、ネット自動車保険各社と比べると保険料が高いこと、また、申し込みを含む契約の諸手続きは代理店が窓口になるため、代理店の当たりはずれが最初の印象を大きく左右することが挙げられます。
東京海上日動の自動車保険の評判は?
実際のユーザーは東京海上日動の自動車保険についてどう評価しているか、実際の口コミ情報を調べてみました。
よい評価
- 補償が厚いのに他社と比較して保険料が一番安かった。Web証券割引やクレジット払い指定でキャッシュバックも受けられたのでよかった。
- 初期対応が素晴らしかった。初めての事故で動揺していたが対応をすべて受け持ってくれた。高いお金を払っている甲斐があったと思っている。
- 保険会社の担当者が丁寧な対応で、コミュニケーションも取りやすかった。
悪い評価
- 渋滞中に後ろから衝突されたが、担当者に人身事故か物損事故にするかを自分で判断するように言われた。その場では人身事故と言いにくくて、よくわからないまま物損事故にした。結果、翌日になってむち打ちの症状が出たため、その後の処理で大変な思いをした。プロとしてのアドバイスが欲しかった。
- コールセンター対応はよかったがその後は最悪。上から目線の対応で、人を馬鹿にしている。
- 担当者が連絡は遅く、電話応対はものすぐく横柄だった。補償についているロードサービスも役に立たなかった。
東京海上日動の自動車保険でおすすめの補償内容は?
まずは、東京海上日動の自動車保険の詳細です。
※以下の内容は保険始期日が2019年7月1日以降の契約の説明となりますのでご注意ください。
補償内容
トータルアシストでは、人身傷害保険以外の保険をすべて自由に組み合わせることができますが、「3つの基本補償」と「3つの基本特約」への加入を推奨しています。
賠償に関する補償 | |
対人賠償責任保険 | 自動車事故で他人を死傷させたときの補償 |
対物賠償責任保険 | 自動車事故で他人の財物に損害を与えたときの補償 |
対物超過修理費用補償特約 | 事故相手の車の修理費が時価を超えた場合、50万円を限度に補償 |
弁護士費用特約 | 示談交渉のため弁護士を依頼したいときの補償 |
ご自身の補償 | |
人身傷害保険 | 自動車事故で自分や同乗者が死傷したときの補償 |
入院時選べるアシスト特約 | 事故で3日以上入院した場合に補償メニューを選べる |
お車の補償 | |
車両保険 | 自分の車が受けた損害に対する補償。 エコノミータイプは「車対車+A」 |
車両搬送・応急対応・レンタカー費用等補償特約(15日) | 事故や故障で自力走行できなくなったときのレッカー費用、クレーン作業費用、現場から家もしくは目的地までの交通費、修理完了後の車の引取費用、車の修理中の代車としてのレンタカー代(最大15日間)を15万円を限度に補償 |
車両全損時諸費用特約 | 車が全損したときに車両保険金額の10%の保険金が支払われる。 (車両保険に自動セット) |
割引制度
割引種類 | 備考 |
---|---|
証券不発行割引 | Web証券割引 |
ゴールド免許割引 | 最大約12%割引 |
新車割引 | 保険始期月が初度登録年月から49ヶ月以内 (25ヶ月以内までとそれ以降では割引率は異なる) |
ASV割引 | 割引率:9% |
ハイブリッド電気自動車割引 | Eco割引、割引率:3% |
福祉車両割引 | 割引率:3% |
セカンドカー割引 | |
ノンフリート多数割引 | ノンフリート多数割引 |
事故対応
― | 概要 | 備考 |
---|---|---|
現場急行サービス | なし | |
事故受付時間 | 24時間365日 | |
事故発生時の対応 | ・事故相手への連絡 ・修理工場、病院等への各種手配 ・電話での専門スタッフによるアドバイス | 希望者のみ対応 24時間以内に状況の報告 |
特長 | 事故発生から24時間をしっかりサポートする、という点を強調 |
ロードサービス
東京海上日動では、レッカー移動やバッテリーの点検、スペアタイヤの交換などの応急処置などの対応を1事故あたり合計15万円を限度に支払う、と説明されています。
応急処置の詳細は示されていませんが、オイルや冷却水の補充などは実施されると思われます。(ただし部品代・消耗品代は実費)
唯一明記されているのは「燃料切れ時ガソリン配達サービス」です。年1回、10リットルを無料で届けてくれます。
また、JAFに加入されているかたは、JAFのサービスにプラスして、部品代・消耗品代が1年に上限4000円までは補償され、ガソリン配達サービスが年2回利用できるという特典がつきます。
見積時に自動的に提示される2つのプラン
東京海上日動のホームページで見積をとると、2つのプランが提示されます。
オプションの特約も主なものはついている充実のプランです。
・補償限定プラン
車両保険が限定タイプになるなど、保険料重視のプランです。
それぞれの内容は以下のとおりです。
Aプラン 充実補償プラン | Bプラン 補償限定プラン | |
---|---|---|
対人賠償 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 | 無制限 |
対物超過修理費用特約 | ○(自動付帯) | ○(自動付帯) |
人身傷害種類 | 搭乗中のみ | 搭乗中のみ |
人身傷害金額 | 3000万円 | 3000万円 |
搭乗者傷害 | 人身傷害で対応 | 人身傷害で対応 |
無保険車傷害 | 2億円 | 2億円 |
自損事故 | 人身傷害で対応 | 人身傷害で対応 |
車両保険種類 | 一般 | 車対車+A |
車両保険自己負担額 | 5-10万円 (車対車免ゼロ特約有) | 5-10万円 (車対車免ゼロ特約有) |
特約 | 他車運転危険補償特約(自動セット) 弁護士費用特約 車両全損時諸費用保障特約(自動セット) 個人賠償責任補償特約 自転車傷害補償特約 車内携行品補償特約 | 他車運転危険補償特約(自動セット) 弁護士費用特約 車両全損時諸費用保障特約(自動セット) |
東京海上日動の自動車保険でおすすめのプランや特約は?
上記のプランからは「充実補償プラン」を基本として考えていくのがよいと思います。
東京海上日動では、原則として人身傷害保険が自動セットされるため、搭乗者傷害特約および自損事故傷害特約は基本的には選べません。どちらの内容も人身傷害保険でカバーされます。
そのほか、「サイクルパッケージ」は、個人賠償責任補償特約と自転車傷害補償特約を合わせて契約するもので、相手への補償、自分やご家族のケガの両方をカバーできます。上記充実補償プランには含まれています。
また、基本特約と言われている「入院時選べるアシスト特約」は、3日以上入院した場合に、入院時の差額ベッド代のほか、以下の例のような補償メニューの中から好きな補償を、事故が起きた後から選ぶことができます。
- 差額ベッド代の提供
- 福祉機器(車いすなど)のレンタル
- 家庭教師、ホームヘルパー、付添看護人、介護ヘルパー、ベビーシッターの派遣
- 自宅掃除代行
- 書籍・CD・DVDソフト等提供
- ペットシッターサービス
そして、ドライブレコーダーによるサポートが受けられる「ドライブエージェント パーソナル」については、ドライブレコーダーの導入を検討されていた方には、検討の価値があると思います。ただし、ホームページ上では見積もりには入れられないのでご注意ください。
基本補償・特約以外には以下のような特約があります。◎が付いた特約は自動セットされるもの、★はおすすめの特約です。
賠償に関する補償 | |
他車運転危険補償特約◎ | 他人の車を運転中に起こした事故の補償 |
被害者救済費用等補償特約◎ | 車の欠陥、ハッキングなどが原因の法律上自分に賠償責任がない事故で他人に損害を与えたときの補償 |
ご自身の補償 | |
人身傷害の他車搭乗中および車外自動車事故補償特約 | 他人の車の運転中や歩行中の事故でも人身傷害保険で補償される。 |
無保険車傷害特約◎ | 無保険の車との事故で自分や同乗者が損害を受けたときの補償 |
車両無過失事故に関する特約◎ | 自分の過失がない事故で受けた損害で保険を使ってもノーカウント事故として扱われる(車両保険に自動セット) |
お車の補償 | |
レンタカー費用等補償特約(事故時30日) | 事故時のレンタカー費用の補償日額・日数を拡大 |
車両新価保険特約 | 修理費が新車価格の保険金額の50%以上の損害を受けたときの新車の購入費を補償。 |
地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約 | 通常の車両保険で補償されない災害(地震・噴火・津波)により車が全損した場合の補償。 |
車内携行品補償特約 | 事故で車内の収容または固定された日用品(レジャー用品等)が受けた損害に対する補償。 |
その他の補償 | |
個人賠償責任補償特約(示談交渉サービス付) | 日常生活で他人を死傷させたり損害を与えたりしたときの補償 |
自転車傷害補償特約(一時金払) ★ | 自転車事故による死傷を補償 |
ファミリーバイク特約 ★ | 125㏄以下のバイクを運転中の事故に対して対人・対物賠償、傷害を補償 |
ドライブエージェント パーソナル特約 | ドライブレコーダーを活用した事故対応サービスを受けられる特約 |
法律相談費用補償特約◎ | 実際にかかった法律相談費用を10万円を限度に補償 |
まとめ
- 東京海上日動の特徴は「ドライブレコーダーを活用」「事故対応力」「無料のメディカルサービス」です。
- 医療系の特約・サービスに特色があります。
- 保険料は代理店型のなかでは安いほうです。