今トレンドになっている商品やサービス、ビジネスの比較評価や、毎年12月号に掲載される「ヒット商品ベスト30」でも知られるビジネス雑誌、日経トレンディをご存知でしょうか。
最新号(2019年5月号)の表紙はこれですね。
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日経トレンディ 2019年5月号 [雑誌]【電子書籍】
この号では、がん保険、医療保険など各種保険の比較評価と日経トレンディ編集部が独自の視点で決定した「日経トレンディ認定大賞」が発表されました。
ここでは、日経トレンディで紹介された自動車保険の評価、認定大賞の結果などをご紹介します。
もくじ
日経トレンディ認定大賞とは
2019年5月号の特集は「得する保険・相続・教育費」でした。
「保険」は自分に関わるお金、「相続」は親との関係、「教育費」はお子さんがいるご家庭では主要な支出になると思いますが、これらを見つめなおすというのが特集の目的でした。
保険ではがん保険、医療保険、貯蓄型保険など医療系の保険に加えて、自動車保険についても比較記事が掲載されていました。
それぞれの保険について、日経トレンディ独自基準のベスト保険を「日経トレンディ認定大賞」として発表するとともに、プロ10人に今選ぶべき保険を聞き、1位5点、2位4点、3位3点として集計した結果を「プロが入りたい保険No.1」として発表しました。
日経トレンディが選んだ自動車保険「新時代のキーワード」2つ
記事では自動車保険についての「新時代のキーワード」が2つ紹介されていました。
ドラレコ特約
保険料の安さでは圧倒的に強いのがダイレクト型ですが、現在でも契約の9割を代理店型の大手損保が占めています。もともと、事故対応の充実度では代理店型、と言われていたのも、最近ではダイレクト型でも高い票を得ているものもあります。
そんななか、大手損保では、ダイレクト型にない特約や商品を導入して存在感をアピールしています。
そのうちの一つが、ドライブレコーダーをレンタルできる「ドラレコ特約」です。損保会社から器具をレンタルすることで、事故時には録画映像が自動で損保会社に送られます。
最近はドライブレコーダーのおかげで悪質なドライバーが検挙されることも増えていますし、何より事故対応が円滑になるなどメリットは大きいと思われます。
メガ損保4社(東京海上日動火災、損保ジャパン日本興亜、あいおいニッセイ同和損保、三井住友海上火災)では、各社年間7000円~9000円台でつけることができます。
サポートにも器具にもコストがかかりますがダイレクト型自動車保険でも今後採用されるのか、要注目です。
本人限定割引
日経トレンディが取り上げたもうひとつのキーワードは、東京最上日動以外のメガ損保3社で導入された「本人限定割引」でした。
記事では、メガ損保では本人限定割引と当時に導入が進んでいる「1日保険」を組み合わせて使うことをおすすめしています。通常の自動車保険は本人限定で加入し、めったに運転しない同居の家族は1日保険を使うことで年間の保険料が節約できる、としています。
このやり方は、代理店型だけでなくダイレクト型でも同じことがいえるので、1日保険の活用は自分以外ほとんど運転しないというご家庭では、検討する価値があると思います。
しかし、この流れに逆行するかのように、ダイレクト型のソニー損保では、保険始期日が2019年4月1日以降の契約から、運転者限定条件が「本人・配偶者のみ」と「限定なし」の2択に絞られ、本人限定が廃止されました。
ソニー損保によると、「本人限定」と「本人・配偶者限定」、「家族限定」と「限定なし」のそれぞれの損害率(保険成績)に大きな差が見られないことから「本人・配偶者限定」と「限定なし」の2区分に統合したとのことです。
このように各社で対応が分かれている「本人限定割引」が、今後各社がどう対応していくのかも注目したいと思います。
日経トレンディが考える自動車保険で重視すべきポイントとは?
日経トレンディの自動車保険に対する考え方は「乗り換えるなら保険料が割安なダイレクト型を優先する」というものでした。つまり第一優先は「保険料の安さ」ということになります。それに加えて、最低限必要な補償やサービスを備えているのを見決めるのがポイント、とも書かれています。
その前提で、さらに下記2つのポイントを重視して大賞が選出されました。
高額な損害賠償に備えるための「個人賠償責任特約」
「個人賠償責任特約」(個賠)は、多くの自動車保険でオプションとしてつけられる特約です。自動車事故以外の場面、例えば自転車事故で生じた賠償責任を補償してくれます。
上限が数億円でも大抵の事故はカバーできますが、5億円を超える高額な賠償命令が出たこともあるという理由で「無制限」が推奨されています。
警備会社の担当者が事故現場に急行「事故現場急行サービス」
こちらの記事でも紹介した、警備会社(セコムまたはALSOK)と提携した事故現場急行サービスの導入をポイントとして評価されていました。事故直後に現場対応を任せられるという安心感が重要視されているためです。
日経トレンディ認定大賞を受賞した自動車保険は?
自動車保険部門にエントリーされた保険会社は以下の通りです。
保険会社 | 商品名 | |
---|---|---|
代理店型 | AIG損保 | AAP(家庭用総合自動車保険) |
三井住友海上火災 | GK クルマの保険 | |
東京海上日動火災 | トータルアシスト自動車保険 | |
損保ジャパン日本興亜 | THE クルマの保険 | |
あいおいニッセイ同和損保 | タフ・クルマの保険 | |
ダイレクト型 | 三井ダイレクト損保 | 総合自動車保険 |
チューリッヒ | スーパー自動車保険 | |
ソニー損保 | ソニー損保の自動車保険 | |
セゾン自動車火災 | おとなの自動車保険 | |
セコム損保 | セコム安心マイカー保険 | |
SBI損保 | SBI損保の自動車保険 | |
イーデザイン損保 | 自動車保険 | |
アクサ損保 | アクサダイレクト総合自動車保険 |
代理店型6社、ダイレクト型8社の計14社の中から、日経トレンディ認定大賞を受賞したのは「おとなの自動車保険」でした。日経トレンディ認定大賞受賞は3年連続とのこと。「個賠」の保険金が無制限、事故現場急行サービスが導入され、かつ保険料は最安クラスという点が評価されての受賞となりました。
ちなみに、代理店型の中からは、保険料が安くドラレコ特約が優れている東京海上日動が「優」として選ばれています。
プロ10人が選んだ「プロが入りたいNo.1」自動車保険は?
そして、プロのファイナンシャルプランナー(FP)10人が選んだ「プロが入りたいNo.1」自動車保険も、「おとなの自動車保険」ということで、おとなの自動車保険が2冠を達成しています。
ちなみにプロ10人のメンバーとは以下の方々です。
所属 | 氏名 |
---|---|
ノースアイランド | 岩永慶子氏 |
黒田尚子FPオフィス | 黒田尚子氏 |
生活設計塾クルー | 清水 香氏 |
なごみFP事務所 | 竹下さくら氏 |
フェリーチェプラン | 田中香津奈氏 |
KRC | 土井 岳氏 |
生活設計塾クルー | 内藤眞弓氏 |
横浜FP事務所 | 平野雅章氏 |
保険ジャーナリスト | 森田直子氏 |
FPエージェンシー | 横川由理氏 |
プロの観点から見ても「おとなの自動車保険」が支持されているのは、補償内容の中でも他人に対する賠償が重視されていると考えられます。
特に個賠の保険金が無制限なのは、ダイレクト型自動車保険では「おとなの自動車保険」のみというのもポイントが高かったものと思われます。
おとなの自動車保険の補償内容や口コミ情報はこちら
まとめ
- おとなの自動車保険が2冠を獲得した理由は、最安クラスの保険料で無制限の個人賠償を用意し、ALSOK現場急行サービスが導入されている点です。
- プロのFPは、保険料と補償内容のバランスに加え、補償内容では、相手に対する賠償が手厚いことを重視しています。
この記事で紹介した保険料の比較など詳しくは、日経トレンディ2019年5月号をご覧ください。他の保険選びやお金に関するお役立ち情報が満載です。
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