大学に入ってから初めての夏休み。合宿免許で念願の自動車免許をゲット!
でも、経済的な余裕がなくて車はまだ買えない。今度実家に帰るので父の車でドライブに行きたかったのに、自動車保険が配偶者限定なのでお前は運転できないと言われた。
地元の友達からは、車を買ったから一緒にドライブに行きたいけど、自動車保険が本人限定だからそのままでは運転できないって。
どうしたらいいんだろう。
という、自分で車を持たない方が他人の車を借りるときの自動車保険に関する疑問にお答えします。
もくじ
自分と相手の自動車保険の契約内容を確認しよう
他人に自分の車を貸す場合については、こちらの記事に書きました。
→友達や他人が自分の車を運転するときの自動車保険のかけ方は?
今回はそれとは逆に、自分が他人の車を借りる場合のお話です。
基本的にやることは立場が入れ替わっても確認すべきことは同じです。
自分の自動車保険を確認する
まずはご自身の自動車保険の状況を確認します。
ただし、自分が車を借りる立場なので、自分が車を持っていないケースも考えられます。
■自分の車を持っている、かつ自動車保険に加入している場合
車を持っていて自動車保険に入っている場合は「他車運転特約」がついているかどうかを確認します。
他車運転特約は記名被保険者(主に運転する人)とその家族が、他人が所有する車を運転するときに起きた事故の損害を補償するための保険です。
他人の車を運転していたときでも、自分が契約中の自動車保険から「対人賠償保険」「対物賠償保険」「車両保険」などを使って補償を受けることができます。
■自分の車は持っていない、または持っているが自動車保険に加入していない場合
車を持っていないか、持っていても自動車保険に加入していない場合は、「1DAY保険」(1日自動車保険、ワンデー自動車保険などともいわれます)に加入することで、万が一事故を起こしたときでもその保険から補償を受けられるようになります。
さらに、長期間にわたって頻繁に借りるようなことがあれば、「ドライバー保険」に入る方法もあります。
1年単位の契約で、車両保険以外の「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険」「搭乗者傷害保険」などから補償を受けられるようになります。ただし、ドライバー保険では車両保険の補償は受けられないため、注意が必要です。
相手の自動車保険を確認する
車を借りる相手が加入している自動車保険の契約内容に「運転者限定特約」がついていなければ、自分が相手の車で起こした事故の補償を相手の自動車保険から受けることができます。
ただし、保険料を節約するために運転者限定特約を付けている人は多いと思います。運転者限定特約がついている場合は、あなたの運転による事故は補償されません。
なお、運転者を限定する特約には、年齢制限をかける「運転者年齢限定特約」もありますが、家族以外の他人には適用されません。
したがって、友達の自動車保険に年齢限定特約がついていたとしても、運転者限定特約がついていなければ、自分の運転で起こした事故でも補償を受けられます。
結局、どうすればいいの?
自分や相手の自動車保険の状況が確認できたとして、では結局どうすればよいのか?は、それぞれの状況によって変わると私は考えています。
基本は自分が必要な負担をするべき
以下はすべて私の個人的な意見ですので、参考程度にお読みください。
自分都合で他人の車を借りるのであれば、自分の運転中に起こしてしまった事故の責任は自分で取るべきだというのが私の考えです。
ですから、何かあったときでも必要な補償が得られるように、自分で準備をするのがよいのではないかと思います。
もし、車を貸してくれた友人や知人が、自身の自動車保険を使って修理してよいと言ってくれたとしても、その場合は友人の保険の等級は下がり保険料は上がります。
そのことについて良心の呵責を感じない人は少ないのではないでしょうか。
個人的には1DAY保険がおすすめ
最低限の負担で必要な補償を準備するなら、自分で「1DAY保険」に加入することをおすすめします。
車に乗る当日でもコンビニやスマホ、PCから加入できますし、1日500円程度の保険料で、必要最低限の対人賠償や対物賠償が受けられます。
また、1000円ほど追加すれば10万円程度の免責はあるものの、車両保険もつけることができます。
自動車保険に加入している場合でも、レンタカーを借りるときに一時的な保険に入るのと同じ感覚で1DAY保険に加入して、万が一のときはそちらから補償を受けるようにすればよいでしょう。
そうすれば、自分の自動車保険の等級に影響は出ませんので、次回の更新日まで他に事故を起こさなければ翌年は等級が上がり、保険料は下がります。
まとめ
- 他人の車を運転する場合、自分の保険があれば「他車限定特約」がついているか確認するとよいでしょう。
- 車を持っていない人は、自分で1DAY保険に加入することをおすすめします。
- 他人の車を借りる場合、貸してくれる人との関係を良好に保つには、自分の責任で自動車保険を準備することをおすすめします。