友達と一緒に自分の車で旅行に行くことになったんだけど、一人で運転するのは大変だから友達にも運転してもらいたい。でも、自動車保険に入るとき保険料が高いからって本人限定にしてしまった。どうしたらいいんだろう。
このように、他人が自分の車を運転するときの自動車保険に関する疑問にお答えします。
もくじ
自分と相手の自動車保険の契約内容を確認しよう
上の例のように旅行時に友人に運転を頼んだり、逆に友達から自分の車を貸してほしいと頼まれたりするなどして、自分の車を友人や知人が運転することが決まったとき、最初にすることは、自動車保険の内容の確認です。
自分の自動車保険を確認する
まず、自分の自動車保険の契約内容に「運転者限定特約」がついていないかを確認してください。
運転者限定特約とは、補償される運転者の範囲を狭くして設定する特約で、以下の範囲があります。
・本人と配偶者限定
・家族限定
「家族」の定義は保険会社によって多少違いがありますが、運転者を家族に限定することで事故のリスクが低くなるため、保険料が安くなります。
この特約を設定すると保険料は安くなりますが、その代わりに他人が運転しているときに起きた事故に関しては補償されない点に注意が必要です。
ただ、実際には保険料がもともと高い20代の方を始め、家族限定に設定している人は多いのではないでしょうか。
ちなみに、運転者を限定する特約には、年齢で制限する「運転者年齢限定特約」もありますが、これは家族以外の他人には適用されません。
もし、年齢条件の特約があっても運転者限定特約を設定していなければ、他人が運転して起こした事故の補償は受けられます。
相手の自動車保険を確認する
自分の自動車保険だけでなく、自分の車を運転する方の自動車保険も確認しましょう。
友達や知人が車を持っていて自動車保険に入っている場合は、その自動車保険に「他車運転特約」がついているかどうかを確認します。
他車運転特約は記名被保険者(主に運転する人)とその家族が、他人が所有する車を運転するときに起きた事故の損害を補償するための保険です。
他人の車を運転していても自分が契約している自動車保険の「対人賠償保険」「対物賠償保険」「車両保険」などが使えます。
もし、友達や知人が車を持っていないか、持っていても自分の名義で自動車保険に加入していない場合は、1日自動車保険(1DAY自動車保険、ワンデー自動車保険などともいわれます)に加入してもらうことで、万が一事故を起こしたときでもその保険から補償を受けられるようになります。
さらに、長期間にわたって交代で運転するようなことがあれば、「ドライバー保険」に入ってもらう方法もあります。
1年単位の契約で、車両保険以外の「対人賠償保険」「対物賠償保険」「人身傷害保険」「搭乗者傷害保険」などから補償を受けられるようになります。
結局、どうすればいいの?
自動車保険で用意されている特約や保険を使えば、少なくとも何らかの補償が受けられます。
しかし、どの保険を使うかによって、万が一のときの費用を自分と友達・知人のどちらが負担することになるのかが変わります。
何かがあってからもめることがないように、必ず両者で事前に約束を決めて余計なトラブルを避けるよう準備することをおすすめします。
友達の運転時に事故が発生して、自分の自動車保険を使わなければならなくなったらどうでしょうか。
自分のせいで事故になったわけでもないのに、その後の保険料の増加分を自分が負担することが納得できず、友達を恨むかもしれません。
一方、友達のほうも、自分の車でもないのになぜ自分の保険を使わなければならないのか?などと、自分のしたことを棚に上げて負担を押し付けようとするかもしれません。(本当にこんな人がいたら絶対友達にはなりたくないですが・・・)
個人的には1DAY保険がおすすめ
以下は私の個人的な意見ですので参考までにお読みいただければと思います。
他人に車を貸す場合の合理的な解決策として「1DAY保険」を活用することをおすすめします。
1DAY保険にはコンビニやスマホから当日でも加入できますし、必要最低限の対人賠償や対物賠償が1日500円程度の保険料で補償されます。
例えば、友達に頼まれて車を貸す場合には、その友達の負担で1DAY保険に加入してもらえなければ車は貸さないことにすれば、もめ事が起こることを未然に防ぐことができます。(貸す貸さないという話でもめてしまうかもしれませんが・・・)
逆に、自分の都合で友達に運転を頼む場合は、保険料を自分で負担して友達に1DAY保険に加入してもらえば、友達も保険加入を嫌がることはまずないのではないでしょうか。
あなたの立場からも、何かがあったときに自分の保険を使って翌年度以降の保険料が増える分と一時払いの保険料を比較すれば、一時払いの保険料のほうが少額で済むのは間違いありません。
結果的に誰も損をしないやり方だと思いますがいかがでしょうか。
まとめ
- 自分の車を他人が運転する場合、自分の保険に運転者限定特約がついていると事故の時に補償を受けられません。
- 実際に他人が自分の車を運転する前に、万が一事故が起きたときの対応を両者で決めておくのがおすすめです。
- 友達に車を貸す場合は、友達の「他車運転特約」がついている自動車保険か1DAY保険のどちらかを使うことに同意してもらうことをおすすめします。
もし、保険内容を変更しなければならない場合は、無料で使えて、3分程度の入力作業で複数の会社に一括で見積を依頼できる、自動車保険一括見積もりが便利です。
複数の会社から見積を取った結果、保険料が30000円以上安くなるケースも多々あります。
私も毎年保険料の節約のために活用しています。
自動車保険の保険料を節約したいという方はぜひ一度お試しください。