自動車保険の等級は、6等級と7等級が「6F」「7S」のように数字の後にアルファベットを付けて書かれているのを見たことがある方は多いのではないでしょうか。

この記事では、6等級と7等級の数字の後につくことがあるアルファベットの意味について説明します。
もくじ
等級制度とは
自動車保険の保険料を決めるのにもっとも重要な要素が「等級」です。
20段階に分けられた等級によって、基準となる保険料が決まります。
初めて自動車保険に契約するときは、原則として6等級に分類され保険料が計算されます。(場合によっては7等級に分類されることがあります)
1年間事故などにより保険金の支払いがなかった場合、次年度は等級が一つ上がって7等級になります。
逆に事故を起こして保険金の支払いを受けた場合は、事故の程度によって1等級または3等級下がるため、次年度の等級は、5等級または3等級になります。
保険料は等級が上がるほど安くなり、下がるほど高くなります。
もっと等級について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
→保険料を左右する?自動車保険の等級制度とは
アルファベットが付くのは6等級と7等級だけ
ところで、自動車保険の見積もりをネットでしたことがある方はご存知ではないかと思いますが、6等級と7等級に限り、数字の後ろにアルファベットがついた等級がいくつもあります。
この2つの等級にだけアルファベットが付く理由は2つあります。
ひとつは、同じ等級でもこの等級に限って、新規契約の人と継続契約の人が混在するため、これを区別する必要があるからです。
もう一つは、初めて契約する人の場合は事故を起こしやすいかどうかを判断するのが難しいため、年齢による事故率を考慮して保険料を決定するからです。
アルファベットの意味は?
アルファベットの付き方には、上記理由に基づく2つの種類があります。
新規契約と継続契約を区別する
まず、1つ目の新規契約者と継続契約者を区別するために使われているのが「S」と「F」です。
Sは新規契約、Fは継続契約を示します。
例えば、7等級の場合は、新規契約の場合は7S、前年度6等級で無事故だった場合、または前年度8等級で1等級ダウン事故を起こした場合、10等級で3等級ダウン事故を起こした場合はいずれも7Fとなります。
年齢条件を示す
もう一つの年齢条件を区別するために使われているアルファベットは以下の通りです。
アルファベット | 年齢条件 |
---|---|
A | 全年齢補償 |
B | 21歳以上補償 |
C | 26歳以上補償 |
E | 30歳以上補償 |
G | 35歳以上補償 |
これらのアルファベットは「新規契約のときに限り」使用されます。
ただ、年齢条件に関しては、保険会社によって分類が異なるため、すべてのアルファベットが使用されていないこともあります。
また、保険会社によっては新規契約の場合はまとめて「S」を使い、上記年齢条件のアルファベットを使わないこともあります。
Dはどこへ?
ここで、A~Gまでの間に「D」がないのが不思議、と思った方もいるかもしれません。
実は「D」は、年齢条件が適用されない、貨物車やキャンピングカーなど特殊車両の場合用に使われています。
ただし、現在は特殊車両でも年齢条件が適用される保険会社も増えているため、実際にDが使われているケースは少ないようです。
まとめ
- 自動車保険の等級のうち、6等級と7等級にはアルファベットが付きます。
- アルファベットが付く理由は新規契約/継続契約の区別と年齢条件の区別を示すためです。
- 同じ6,7等級でもアルファベットの種類によって保険料は変わります。
同じ等級でも、保険会社ごとに保険料は異なります。
保険会社を変えるだけで2,3万円も保険料が安くなることもあります。
もしご自身の自動車保険の保険料が気になっていて、一度見直したいという方は、最大3分程度の入力作業だけで複数の保険会社へ一括で見積を依頼できる自動車保険一括見積もりサイトを活用して各社の見積もりを比較することをおすすめします。