自動車事故を起こす可能性がゼロ%なら、加入する必要もないのが自動車保険です。
しかし、万が一のときのことを考えると保険がないのは不安ですよね。
だからこそ
安心できる補償がついた保険を一番安い保険料で契約できる会社を知りたい!
という気持ちはどなたにでもあるのではないでしょうか。
そんな疑問にお答えします。
もくじ
一番安い自動車保険とは?
まずは、「一番安い自動車保険とは?」という問いへの回答です。
それは・・・
人それぞれに違います!
ということになります。
自動車保険の保険料は年齢や家族構成、車種など様々な要素によって決められています。
そして、保険会社によって保険料の考え方が異なるため、計算してみなければどの自動車保険が一番安いのかはわからないのです。
では、自分にとって一番安い自動車保険を見つけるにはどうすればよいのでしょうか。
私は以下の方法をおすすめします。
・条件を揃えて複数の保険会社から見積もりをもらう
・それぞれの価格と補償内容を比較して希望に合ったものを選ぶ
家電製品を買うときに、複数の量販店を回って価格を調べたことがある方ならわかっていただけると思います。他社と比較して違いを知ることは保険料を安くするためには重要です。
(他社より高いと言われても保険料は安くならない点は家電とは違いますが・・・)
ところが、日本国内で自動車保険を提供している保険会社は20以上もあります。
これらの保険会社を自分で選んで「複数の保険会社に見積もりを依頼する」には、大変な手間がかかります。少なくとも私には無理です!
しかし、私は毎年自動車保険の更新時期が来ると、必ず複数の保険会社から見積もりをとって比較してから決めるようにしています。
その際に役に立つのが、複数の保険会社に一度に見積を依頼できる「一括見積もりサービス」です。
一番安い自動車保険を見つけるには一括見積もりサービスがおすすめ
自動車保険一括見積もりサービスはお持ちの車やご自身の情報を一つのフォームに入力するだけで、複数の保険会社に一括で見積を無料で依頼できます。
必要な情報の入力は5分程度で完了するので、時間も手間もかかりません。
比較の結果、安くなった保険料の平均額は約3万円というデータも出ています。
一括見積もりサービスを利用するには、車検証と免許証の情報があるとスムーズに入力できます。
まずはお手元にご用意のうえ、こちらからお試しください。
保険料は保険会社によって違う!実際に見積もってみた
それでは実際に、自動車保険各社で見積を取った結果を見てみましょう。
ここでは、2018年に日本で一番売れた乗用車、日産ノートで見積もりを取りました。
見積の基本情報は下記のとおりです。
車名(型式):日産 ノート e-POWER MEDALIST(HE12)
初年度登録年月:平成29年4月
主な使用地:東京都
主な使用目的:日常・レジャー
年間走行距離:8,000km
■主な運転者(記名被保険者)の情報
免許の色 : ブルー
契約者・所有者との関係:本人
■契約情報
等級 :7等級(事故有係数適用期間 0年)
車両保険 : あり(一般) 車両保険価格 180万円、免責金額 5-10万円
対人・対物賠償:無制限
人身傷害 : 3,000万円(車に搭乗中の事故のみ補償)
搭乗者傷害 : なし
■特約情報
運転者限定特約:夫婦限定
弁護士費用特約
自動ブレーキ割引
新車割引
証券非発行割引
ロードサービス
上記の条件はいずれも共通とし、主な運転者の年齢と本人以外の運転者を以下の4通りに変えて見積を計算しました。
パターン | 主な運転者の年齢 | 年齢条件 | 本人以外の運転者 |
---|---|---|---|
A | 48歳 | 35歳または 30歳以上 | 配偶者 |
B | 29歳 | 26歳以上 | 配偶者 |
C | 25歳 | 21歳以上 | 配偶者 |
D | 48歳 | 制限なし | 配偶者 同居の子(20歳) |
結果は以下の通りです。それぞれの列で並び替えができるので比較してみてください。
保険会社名 | A | B | C | D | 代理店型または ネット型 |
---|---|---|---|---|---|
チューリッヒ (ネット専用) | 67,850 | 74,780 | 89,880 | 160,400 | ネット型 |
アクサ ダイレクト | 68,660 | 70,720 | 108,200 | 201,990 | ネット型 |
SBI損保 | 68,670 | 84,500 | 108,130 | 205,140 | ネット型 |
チューリッヒ (スーパー自動車保険) | 71,820 | 78,900 | 99,320 | 209,140 | ネット型 |
イーデザイン 損保 | 73,080 | 88,440 | 96,090 | 201,750 | ネット型 |
三井ダイレクト 損保 | 77,790 | 96,870 | 124,380 | 243,320 | ネット型 |
セコム損保 | 81,720 | 104,480 | 148,370 | 287,560 | ネット型 |
セゾン自動車 火災保険 | 85,400 | 110,250 | 131,320 | 110,160 | ネット型 |
ソニー損保 | 94,770 | 111,040 | 151,200 | 161,100 | ネット型 |
楽天損保 | 111,900 | 148,570 | 189,300 | 341,300 | 代理店型 |
東京海上日動 | 113,340 | 141,450 | 171,560 | 325,760 | 代理店型 |
損保ジャパン 日本興亜 | 120,500 | 144,700 | 187,320 | 329,900 | 代理店型 |
共栄火災 | 122,830 | 166,990 | 206,370 | 328,720 | 代理店型 |
三井住友海上 | 123,030 | 141,780 | 189,250 | 329,790 | 代理店型 |
そんぽ24 | 123,330 | 153,140 | 198,930 | 366,900 | ネット型 |
あいおいニッセイ 同和損保 | 125,630 | 145,330 | 188,170 | 341,860 | 代理店型 |
この表からは、大きく以下のことがわかります。
ネット型自動車保険のほうが全体的に保険料が安い
Aの例では
ネット型自動車保険ではチューリッヒの67,850円
代理店型では楽天損保の111,900円
が最安でした。
その差はなんと1.6倍にもなります。
ネット型自動車保険が代理店型より保険料が安い理由は、営業活動に必要なコストが代理店より安いからです。
例えば、代理店を通さず保険会社と保険契約者が直接やりとりをするため、代理店への手数料分のコストが削減できます。また、店舗を持たないため不動産の維持費などの固定費もかかりません。
では、保険料が安い、補償や事故対応が劣っているかというとそんなことはありません。事故対応の満足度ランキングではネット型自動車保険各社が上位にランクされています。
年齢や家族の条件によって、一番安い自動車保険は変わる
始めに書いた「人それぞれに違います!」という答えの理由がここにあります。
自動車保険はいくつもの保険の組み合わせでできています。
そして、それぞれの保険料をどう設定するかは各社で異なるため、条件を変えると一番安い自動車保険が変わってきます。
上の表では、D列に注目してください。
この列は、子供を補償範囲に追加した時の保険料の試算例です。
最安のセゾン自動車火災と最高のそんぽ24とでは20万円もの差が出ています。
通常の自動車保険では、子供を運転者に入れると保険料の基準が親から子供に変わります。そのため、保険料が「子供の基準」に合わせて計算され、保険料が大幅に上がります。
セゾン自動車火災では、保険料の基準は親のまま変わらず、子供の分を加算して保険料を計算するため、通常より大幅に保険料の上昇を抑えることができます。
このような違いも、複数の保険会社を比較することでわかる違いです。
複数の保険会社から見積もりを取って比較することが、一番安い自動車保険を見つけるために大切であることがおわかりいただけたでしょうか。
そして、複数の会社の見積を比較するために、自動車保険一括見積もりサービスは大変便利です。
上に挙げたすべての会社から個別に見積もりを請求するには大変な手間がかかりますが、一括見積もりサービスを使えば、必要事項の入力は一度だけ。
あとは、各社からの連絡を待つだけです。
比較するための材料を揃えるまでに必要な時間は、5~10分程度です。
それで10社を超える保険会社から無料で見積もりがもらえるとしたら、とってもお得な話だと思いませんか?
車の買取サービスのように電話がかかってくることもありませんので、その点も安心です。
一括見積もりサービスを利用するときの注意点
とても便利な一括見積もりサービスですが、注意する点がひとつあります。
それは、入手できる見積が完全に同一の条件になるとは限らない(ならない)ということです。
特に車両保険は、各社によって設定金額の範囲が大きく異なるため、見積時の設定金額を横並びで比較できないことがあります。
また、SBI損保のように、古い車には車両保険をつけられないため、車両保険付きで見積を依頼しても、返ってきた見積価格は車両保険なし、ということもあります。
したがって、各社の見積結果が揃ったら、同じ条件の見積になっているかを確認してから、価格を比較してください。
それすらしたくない、という方は、現状の保険を継続すれば手間はかからないと思います。その代わり、同じことを続けている限り保険料は一生安くなりませんが・・・。
まとめ
- 一番安い自動車保険はその人の条件次第で変わります。
- 複数の保険会社から見積もりを取って比較するのが保険料を安くするはじめの一歩となります。
- 最小限の手間で複数の保険会社から見積もりを取るには、無料で使える一括見積もりサービスが便利です。