あいおいニッセイ同和損保の自動車保険について知りたい!
V6岡田くんのコマーシャルが印象的だけれど、自動車保険の内容はどうなんだろう・・・?
という、あいおいニッセイ同和損保についての疑問にお答えします。
・ドラレコ特約の導入を検討している人
・手厚いロードサービスを期待している人
もくじ
あいおいニッセイ同和損保はどんな保険会社?
あいおいニッセイ同和損保(以下文中ではAD損保と書きます)は、2010年にあいおい損保とニッセイ同和損保が合併して発足した会社です。
三井住友海上とともに、MS&ADインシュアランスグループホールディングスの柱となる会社ですが、どちらも損保会社でグループ内でありながら、自動車保険においては別の商品を販売しています。
トヨタとのつながりが強く、トヨタ系のディーラーでは、AD損保の自動車保険を勧められることが多いようです。
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険の特長は3つ
AD損保の自動車保険(任意保険)のうち、ここでは個人・一般家庭向けの「タフ クルマの保険」についてまとめます。
「タフ クルマの保険」の特長は以下の3つです。
夜間、休日も平日と同じ事故対応を実施 ”I’m ZIDAN”
自動車保険において、もっとも重要視すべきポイントのひとつでが事故対応です。どの会社でも「24時間365日」という売り文句を挙げていますが、これは事故受付まで。その後の対応は会社によって違いがあります。
そのなかでも、AD損保の事故受付サービスは「I’m ZIDAN」という愛称がつけられ、他社に先んじたサービスを実現しています。
それが24時間365日、初動対応から示談交渉まで当日中に対応する、というものです。
AD損保の事故受付の実績によれば、交通事故の6割以上は夜間・休日に発生しています。そこで、AD損保では夜間・休日専用のサービスセンターで、平日と変わらない対応を提供する体制を作りました。
24時間365日示談交渉まで実施してくれる保険会社は他にはありません。事故が不安な方にとっては心強いサービスといえるのではないでしょうか。
ドライブレコーダーを活用した「タフ つながるクルマの保険(ドラレコ型)」
同じMS&ADグループの三井住友海上とともに、2019年からドライブレコーダーを活用した「タフ つながるクルマの保険(ドラレコ型)」の提供を開始しています。
専用ドライブレコーダーを設置することで以下のサービスを受けることができます。
事故緊急自動通報サービス
事故発生による衝撃を検知すると、自動的にあいおいニッセイ同和損保や家族に通知されると同時に、事故時の映像は自動的に送信され、その映像をもとに事故対応が行われます。
通知を受けたオペレーターは安否確認の連絡をしますが、返事がなく意識不明と判断した場合は代わりに救急車を呼んでくれるなど、まさかのときにも安心のサポートがついています。
安全運転支援アラート
専用ドライブレコーダーが、事故につながる恐れがある車の動きを検知すると、音声と画面表示でドライバーに注意喚起してくれます。
車線を外れて走行したとき、車間距離が詰まったとき、高速道路を逆走している可能性があるとき、あらかじめ指定した区域外を走行したとき、など他にもさまざまなアラートが用意されています。
専用ポータルサイトを利用したレポート機能
ドライブレコーダーが記録したデータから、1回の運転ごと、月間の運転傾向を分析した運転診断レポートを作成します。レポートは専用ページからいつでも参照できます。
また、見守りサービスとして、事前に設定した家族のメールアドレスに月間の運転診断レポートや安否確認デスクの対応結果などを自動的に送ってくれます。
月額料金は850円で、損保ジャパン興亜損保、三井住友海上と同額です。運転に不安があったり事故時の対応が心配だったりする方には特におすすめのサービスです。
ここまでは、三井住友海上の「GK 見守る車の保険(ドラレコ型)」と全く同じですが、すでにドライブレコーダーを持っている方は、お手持ちのスマホを使って「タフ つながるクルマの保険(スマホ型)」を契約できます。
事故時の映像の自動送信や安全運転支援アラートの一部は非対応ですが、専用の車載器をダッシュボードに取り付けることで、それ以外のサービスを受けることができます。
手厚いサポートが受けられるロードサービス
ロードサービスも三井住友海上とほぼ同じ内容になっており、手厚いサポートが得られます。30分以内の応急処理の内容、レッカー代の上限30万円、クレーン作業が必要な落輪の対応も含まれる、他車よりも高額な宿泊費なども三井住友海上と同様のサービスです。
さらに、初期対応コンシェルジュサービスとして、レッカー移動されて車が使えなくなった場合の移動手段や近隣の宿泊施設を案内してくれます、
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険のメリット・デメリットとは?
AD損保の自動車保険のメリットとデメリットを私なりの視点で整理しました。
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険のメリット
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険を選ぶ最大のメリットは、やはり「24時間365日事故対応サービス」ではないでしょうか。
深夜でも休日でも平日と変わらない対応が得られることが、本当の意味での「24時間365日事故対応」といえると思います。
また、ドラレコ特約に関しては、使用機器も含めて三井住友海上と同じなので、同じようにメリットがあると言えます。
さらに、ロードサービスに関しても三井住友海上と同じレベルの手厚い補償が受けられます。
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険のデメリット
デメリットとしてまず挙げられるのは、とにかく保険料が高いことです。他の代理店型の保険会社と比べても、保険料の水準は年代・条件を問わずほぼ最高値という状態です。
ただし、24時間365日の事故対応が得られるのはその保険料があるからと考えると、どこまで許容できるかは考え方次第と言えます。
また、契約の諸手続きなどを代行する代理店担当者の当たりはずれによって実際の対応が変わるのも、代理店型共通のデメリットとして挙げられます。
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険の評判は?
実際のユーザーはAD損保の自動車保険についてどう評価しているか、実際の口コミ情報を調べてみました。
よい評価
- 自転車と軽い接触事故。担当者は最善の策を考えてくれ無事解決した。被害者の方や病院にも掛け合ってくれてとても助かった。
- 自分は事故の被害者で、事故相手の保険会社があいおいだった。担当者は若いのにきちんとしており被害者側に寄り添った対応をしてくれた。
- 土、日、祝日でも事故対応をしてくれる。相手が怪我をした場合の病院の連絡と代車の手配も対応が早かった。
悪い評価
- 自分への補償に対する請求は徹底的に渋る。治療を早く打ち切るようにというプレッシャーがすごく、医師に対しても圧力をかける。
- 車同士の事故で自分が優先側からの左折、相手が一時停止からの右折にも関わらず、100%こちらの責任になった。この保険会社は本当に頼りにならない。
- 警察の調書に書かれていることでも、証拠がないと一点張りで一切医療費を払わない。後日ドライブレコーダーの動画を送ったところ態度を変えた。
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険でおすすめの補償内容は?
まずは、AD損保の自動車保険の詳細です。
※以下の内容は保険始期日が2019年1月1日以降の契約の説明となりますのでご注意ください。
補償内容
AD損保の自動車保険で自動セットされる補償内容は以下の通りです。
賠償に関する補償 | |
対人賠償責任保険 | 自動車事故で他人を死傷させたときの補償 |
対物賠償責任保険 | 自動車事故で他人の財物に損害を与えたときの補償 |
対物超過修理費用特約 | 事故相手の車の修理費が時価を超えた場合、50万円を限度に補償 |
自分や同乗者への補償 | |
人身傷害保険 | 契約車に搭乗中の自動車事故で自分や同乗者が死傷したときの補償 |
自分の車の補償 | |
車両保険 | 自分の車が受けた損害に対する補償。 エコノミータイプは「車両保険「10補償限定」特約」 |
車両保険無過失事故特約 | 自分の過失がない事故で受けた損害で保険を使ってもノーカウント事故として扱われる(車両保険に自動セット) |
全損時諸費用特約 | 車が全損したときに車両保険金額の10%の保険金が支払われる。 |
その他の補償 | |
他車運転特約 | 他人の車を運転中に起こした事故の補償 |
臨時代替自動車特約 | 契約車修理中の代車で事故を起こしたときに保険金が支払われる |
不正アクセス・車両の欠陥等による事故の被害者救済費用特約 | 車の欠陥、ハッキングなどが原因の法律上自分に賠償責任がない事故で他人に損害を与えたときの補償 |
心神喪失等による事故の被害者救済費用特約 | 心神喪失などの状態で起こした法律上自分に賠償責任がない事故で他人に損害を与えたときの補償 |
対人臨時費用特約 | 法律上の賠償責任を負担するときの葬儀代など臨時費用を補償 |
対歩行者等傷害特約 | 歩行者・自転車の方を死傷させたときに、対人賠償では補償されない相手過失分を補償 |
割引制度
割引種類 | 備考 |
---|---|
ゴールド免許割引 | |
新車割引 | 保険始期月が初度登録年月から49ヶ月以内 |
ASV割引 | 割引率:9% |
長期優良契約割引 | 20等級、事故有係数適用期間0年で1年間無事故なら2%割引 |
ハイブリッド電気自動車割引 | ECOカー割引:割引率3% |
福祉車両割引 | 割引率:3% |
セカンドカー割引 | |
ノンフリート多数割引 | |
対損傷性・修理性割引 | 車両保険が16・26%割引 |
事故対応
― | 概要 |
---|---|
現場急行サービス | なし |
事故受付時間 | 24時間365日 |
事故発生時の対応 | 初期対応に加え、事故相手とのやり取り、示談交渉まで当日中に実施 |
特長 | 夜間・休日でも平日と同じ対応を実施(業界初) |
ロードサービス
項目 | 内容 |
---|---|
拠点数 | 不明 |
無料レッカー範囲 指定工場以外の上限 | 最大30万円(車両保険付帯時は車両保険金額の10%または30万円の高いほう) |
現場対応可能時間 | 30分程度 |
ガス欠時のガソリン代 | 年一回10Lまで |
キー閉じ込み時の開錠 | ○ |
バッテリー上がり時のジャンピング | 年一回限り |
パンク時のスペアタイヤ交換作業 | ○ |
油脂類代 | × |
冷却水代 | × |
各種灯火類のバルブ代 | × |
落輪引き上げ | 最大30万円(車両保険付帯時は車両保険金額の10%または30万円の高いほう) |
修理後搬送費用 | 引取費用と合わせて15万円限度 |
修理後車両引取費用 | 搬送費用と合わせて15万円限度 (自己負担額1000円) |
宿泊費用 | 1泊1名15,000円まで |
帰宅/目的地到着費用 | 1人当たり2万円まで(自己負担額1000円) |
レンタカー(代車)費用 | 指定の代車提供(事故は最大30日、故障は最大15日) |
見積時に自動的に提示される2つのプラン
あいおいニッセイ同和損保のホームページで保険料を試算すると、3つのプランが提示されます。
必要最低限の補償をおさえたプランです。
・プラン2
プラン3に、弁護士費用特約を追加し、人身傷害の保険金を増額したプランです。
・プラン1
プラン2に加えて、入院時の諸費用を補償する特約(人身傷害諸費用特約)が追加され手厚い補償が受けられるプランです。
それぞれのプランの内容は以下の通りです。
補償項目 | プラン3 | プラン2 | プラン1 |
---|---|---|---|
対人賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物賠償 | 無制限 | 無制限 | 無制限 |
対物超過修理費用特約 | ○(自動付帯) | ○(自動付帯) | ○(自動付帯) |
人身傷害種類 | 自動車事故限定 | 自動車事故限定 | 自動車事故限定 |
人身傷害金額 | 3000万円 | 5000万円 | 5000万円 |
搭乗者傷害 | なし | なし | なし |
無保険車傷害 | 2億円 | 2億円 | 2億円 |
自損事故 | 人身傷害でカバー | 人身傷害でカバー | 人身傷害でカバー |
車両保険種類 | 一般 | 一般 | 一般 |
車両保険自己負担額 | 0-10万円 | 0-10万円 | 0-10万円 |
主な特約 | 車両保険無過失事故特約 全損時諸費用特約 他車運転特約 | 傷害一時金特約 車両保険無過失事故特約 全損時諸費用特約 他車運転特約 弁護士特約 (自動車事故限定型) | 傷害一時金倍額払特約 車両保険無過失事故特約 全損時諸費用特約 人身傷害諸費用特約 他車運転特約 弁護士特約 (自動車事故限定型) |
あいおいニッセイ同和損保の自動車保険でおすすめのプランや特約は?
見積画面上のプランでは、一見すべてのプランが編集できるように見えますが、プラン3と2は、運転者の条件しか変更できません。したがって右端のプラン1をベースにプランを修正するしかありません。
補償内容自体は、プラン1では自転車事故に対する補償が不足しているので、日常生活賠償特約と弁護士費用を「自動車・日常生活事故型」に変更して傷害一時金や全損時諸費用の倍額払特約を外し、人身傷害の金額を3000万円に変更すると2000円程度の増額で収まります。
自転車に乗らない方でも、他人の自転車に家族が巻き込まれる可能性がありますので、他の傷害保険などで自転車事故の損害をカバーできていない場合は、上記の通り変更しておくと安心です。
オプションで追加できる補償・特約には以下のような特約があります。★はおすすめの特約です。
自分や同乗者への補償 | |
入院・後遺障害時における人身傷害諸費用特約 | 事故で入院または後遺障害が残った場合、一時的に必要な生活費などを補償 |
傷害一時金特約 | 人身傷害保険の対象になる事故で入院したときに日数に応じて一時金が支払われる |
傷害一時金倍額払特約 | 傷害一時金特約の保険金が倍額支払われる。 |
自動車事故特約 | 他人の車の運転中や歩行中の事故でも人身傷害保険で補償される。 |
交通事故特約 | 自転車どうしの事故も人身傷害保険で補償される。 |
犯罪被害事故特約 | 通り魔等の犯罪事故で死傷した場合に補償される。 |
搭乗者傷害(死亡・後遺障害)特約 | 自分や同乗者が死亡または後遺障害が残った時に定額の保険金が支払われる。 |
自分の車の補償 | |
新車特約 | 修理費が新車価格の保険金額の50%以上の損害を受けたときの新車の購入費を補償。 |
車両超過修理費用特約 | 車の修理費が車両保険金額を上回ったとき差額について最大30万円まで補償。 |
全損時諸費用倍額払特約 | 全損時諸費用の保険金が2倍支払われる特約。 |
車内外身の回り品特約 | 事故で車内の動産(カメラ・ゴルフセットなど)が受けた損害に対する補償。 |
地震・噴火・津波「車両全損時定額払」特約 | 通常の車両保険で補償されない災害(地震・噴火・津波)による損害に対する補償。 |
「ハートフルリサイクル」 (リサイクル部品使用特約) | 事故による損害修理にリサイクル部品を使うことを前提として車両保険料を5%割り引く特約。 |
その他の補償 | |
弁護士費用(自動車・日常生活事故型)特約 ★ | 示談交渉のため弁護士を依頼したいときの補償。自動車事故以外の事故でも使用できる。 |
弁護士費用(自動車事故型)特約 | 示談交渉のため弁護士を依頼したいときの補償。ただし、自動車事故に限る。 |
弁護士費用(自動車・自転車事故型)特約 | 示談交渉のため弁護士を依頼したいときの補償。ただし、自動車と自転車の事故限定。 ※自転車賠償特約セット時のみセット可能 |
ファミリーバイク特約 ★ | 125㏄以下のバイクを運転中の事故に対する補償。人身傷害型と自損・無保険車傷害型の2つがある |
日常生活賠償特約 | 日常生活で他人を死傷させたり損害を与えたりしたときの補償 |
自転車賠償特約 ★ | 自転車事故による死傷を補償。 |
ドライブレコーダーによる事故発生の通知等に関する特約(ドラレコ特約) | タフ 見守るクルマの保険(ドラレコ型) |
まとめ
AD損保の自動車保険「タフ クルマの保険」についてまとめます。
- AD損保「タフ クルマの保険」の特徴は「24時間365日の事故対応」「ドライブレコーダーを活用したサービス」「ロードサービス」です。
- 保険料の水準は他社との比較ではもっとも高くなっています。
- 半面、基本補償や追加保険料なしで利用できるロードサービスは手厚いものになっていることを考慮すると保険料に対する評価は変わるかもしれません。
自分にあった自動車保険を選ぶには、複数の保険会社から見積もりを取り、内容を比較して検討することが重要です。
そのために便利なのが、自動車保険の一括見積もりサービスです。5分程度で必要事項を入力すれば、最大で10社以上から一度に見積もりを入手できます。
私も毎年比較のために活用しているサービスです。無料で利用できますし、申し込みをしても面倒な電話がかかってくることはありませんので、ぜひお試しください。